中学2年の春。

私、水野密穂はこれから通うことに
なっている中学校の中にいた。

私の父は仕事上、転勤が多くよく転校を繰り返していた。



案内された待合室でしばらく待っていると、
先生が入ってきた。



「水野さん。あなたの新しいクラスは
2年1組ね。」

『はい。ありがとうございます。』


「それじゃ、行こうか。」

案内されたのは、2階の隅の教室。

「担任の先生がおるけん、席は先生に聞きなね。」

『はい。わかりました。』




教室の中ゎ、友達と同じクラスになれた人たちの喜び
の声からか、すごくにぎわっていた。