「あっつー…」
真夏特有の蒸し暑さが、あたしの体から水分を奪っていく。
クーラーはさっき点けたばかりで、全くと言っていいほど効いていない。
そんな中、あたしは部屋の片付けをしているんだから、当然汗はたーっくさん出るわけで…
「もー……あつーい!!」
なんて、一人暮らしのこの部屋で、叫んじゃうほどに、限界に近づいていた。
せっかく今日は仕事が休みなのに
あたしは1人で何をしてるんだろう…
近くにあったソファに、項垂れるように座ると、ひんやりして気持ちよかった。
22歳、独身。
5年前にあたしが引っ越して、遠距離になった彼氏がいたんだけど、いつのまにか自然消滅してしまった。
今でも、たまに思い出す。が、現在フリー。
そんな寂しい女なんだ、あたしは。