「では、今日から個人面談をするので放課後呼ばれた人から残って下さい。」




そう言いながら進藤先生が配る紙には『進路』の二文字があった。




「それから、今配った紙は記入して面談の時に持ってきて下さいね。」





進路ねぇ…まだ何も決めてないや。




「では、今日から5人ずつ。片瀬さんまでですね。」




「えっっ!!」





「…何かご不満でも?」






「あ、いやー…」






ご不満といいますか…まぢですかみたいな感じです。




今日の放課後までに進路を決めなきゃいけないなんてキツいよ…。





「では、終わります。」






終わりの合図に授業の準備をしだすみんなを横目に、一人机の上でうなだれた。