ーー…


「りん、行くぞ」


拓真があたしに呼びかける




「いや、絶対にいやだ!!」


それをあたしが断る




さっきからその繰り返しをずっと続けている





正直のところ…もうあきた







…だいたい拓真が悪いんだ





急にひとを呼びやがって




こっちだってひまじゃないんだよ





「いまから、チーズケーキ買いに行こうと思ってたのに」



ポツリ、そう呟くと拓真は考え込んだ




そこに運良く…いや、悪く


潤(じゅん)と大雅(たいが)がきた




「迎えにきたよ~…」


潤が止まって、



「潤、どうした?」

大雅が止まった。




二人とも口をぽかんと開けて拓真を見ていた





潤はそれだけでかっこよかった



大雅もかっこよかったけど、その顔はまさに「変態だった」