あの日から私は桜野先輩達を避けはじめた。
間違われて辛い思いをするくらいならあの人達から離れたほうがよっぽどいい。



「おはよ♪咲!!旬!!」


「「おはよ~♪」」



そんな私に咲と旬は何も聞かない。
絶対知りたいと思ってるはずなのに、聞いてこない。
私から話すのを待ってるんだと思う。



「今日も、朝から桜野先輩達ここに来たよ?」


「そっか。」


「蓮に会いたいって。」


「…。」


「蓮に会って話したいって。」


「…。」


「何があったか知らないけど、会って話したら?」


「これ以上は避けきれねぇと思うぜ?」



そう言う二人に私はあの日の出来事を話した。