返信し終わっところでバタバタと父が降りてきて、素早くカップのコーヒーを飲み干すと「遅刻した!行ってくる!」と慌ただしく家を出て行った。


父が出て行くのと交代で真人がまだ眠たそうにリビングに入ってきた。


「おはよう。」

真人はダイニングテーブルに腰をおろすと、母に差し出されたコーヒーを口に入れた。


「おはよう。今日は出掛けるの?」
母は朝食の準備をしながら、真人に問いかける。


「そのつもりだよ。この前の模試の結果も良かったし、志望校も合格範囲。明日は高校のやつらと集まるんだ。だから今日はそれの準備で呼びだされてる。」

真人は自慢ともとれるような話しをし、出された朝食を口にいれる。私もソファーから、ダイニングテーブルにいる真人の前に移動する。