ケータイ小説 野いちご

君に恋する本の虫

〜本の虫は恋をしていた〜
2つの心臓



アラタには、家からすぐ近くにある公園前で降ろしてもらった。



別に家を知られたくない訳ではなかったが、こんな大型バイクが家の前に止まればそれなりに目立つし、なにより家族の誰にも彼を見せるつもりはなかった。



私はあくまでも、ここら辺ではそれなりに教育の行き届いた子供という事になっている。



それが、こんな時間に爆音を響かせるバイクの、しかも男の後ろに乗っていたとなればお門違いな噂がたちかねないと考えたからだ。



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