「おはよ、萌」


「あっ、おはよ…。大翔」


朝の駅で、大翔に会うのは初めてじゃない?


“疑似恋愛”のあたしたちは、登校を一緒にしていない。


「あ、ねえ。昨日は、送ってくれてありがとう」


「ああ、いいよ。そんなの。それより、大丈夫だったか?遅くなったけど」



「平気」


最初より、大翔と自然に会話が出来てる。


それが、少し嬉しいかも。