―次の日―


掃除当番だった私は、急いで掃除を終わらせ


「じゃ、バイバイ」


教室に残っていた、クラスメイトに手を振り、家庭科室に向かう。


昨日の夜、急いでスーパーに行き、部活中に部長が言っていた材料と、はるかが「パンの具材で使う」と言っていたシナモンパウダーを買いに行った。


部活以外では、料理やお菓子を全く作らない私は、どうしたらいいかわからないから、とりあえずはるかと同じ物を買う事にする。


そして、部活も始まり。


私は見よう見真似でパンの生地をこねていた。


いつも、はるかの手伝いだけをしていた私。


だけど、今日は自分で作っている。


そんな私に気付いたはるかは問い詰めてきた。