こんにちは。

あたしは養護の川崎。

たまーにこの小説にお邪魔するわ。

さて。岡本君は聖歌の事が好きみたいね。しかも前から。

んー、ロマンチック。

まぁ、聖歌はなんとも思ってないみたいだけど。

でも…聖歌が言っていた言葉が少しひっかかるわね…


『この学校に、腹違いの兄弟がいるかもしれない』


…まぁ、よくある話よね。小説ならなおさらね。


「兄弟…かぁ。」


そこに、保健室に入ってくる音がした。

音の主は…神谷琉…。


「なあ、笑子?」

「…琉」

「俺の妹…見つかったかな…?」

「大丈夫。いつか見つかるわよ。」


『腹違いの兄弟』と聞いて、こいつを一番に思い出した。