煙が晴れると私は、いつもの教室にいた。


「椿ー!」


ギシッ



香織が私に抱きつく。


「どこにいたの?もう授業終わっちゃったよ。」



「香織こそ、何してたの?」


「私?私はフツーに練習してたよ。」


私に笑顔を見せる香織。私がタイムスリップした事は、香織には黙っとくか。


「授業中に脱走なんて、いい度胸してるな、椿。」


河上が、ふてぶてしく座っていた。しかも、ニヤニヤしながら。


「先生のせいだろ!だって、先生が…」



キーンコーンカーンコーン



私が河上に尋ねようとしたら、チャイムが鳴って、聞けなかった(涙)