私は自分の席につき、
静かに本を開いた

ぇ?友達いないとかじゃないんだよ、
ただね・・・まだ唯がいないんだよね。

さきに行ったのに?・・・なんでだろう

ガラッ

勢いよくドアを開け、誰かが入ってきた


「立花絢。・・・ちょっと来い。」

「ぇ?もしかして。」

顔があまり見えないけど
この声・・・

「尼崎・・・君?」

握られた手はとても熱くて
心臓はドキドキいって鳴り止まない。

ねぇ尼崎君。このドキドキ伝わってるの?


そして静かな空き教室へ連れて来られた

「絢。」