重苦しい空気が流れていた。



あたしも尚くんも落ち着かない様子で料理を口にしていた。



飲みたくもないワインを何度も口に流し込む。



お互いに目を合わせずに、黙々と。



繭美、早く戻ってきて!



あたしは祈るような気持ちだった。