「本当に可愛いねえ」


そう言いながら愛しそうに綺麗な少女を
見るのは綺麗な格好の老婆。


少女の名前は柊 海音(ヒイラギ ミノン)
染み一つ無い綺麗な白い肌。
そして腰まである黒く綺麗な髪。
大きな目に形の良い口。
長い手足に小さな顔。


まるで


「お人形さんみたいねえ」


老婆がそう言えば海音は口元は先程と
変わらず微笑んでいるもののその瞳には
僅かだか一瞬悲しみの色が見える。


老婆はそれに気づかないのか海音を
誉めたてると暫くたち部屋を後にした。