「新菜、先に行くね!」


「行ってらっしゃい。気をつけてね」


「亜遊、早くしなさい!!」


低血圧なので朝は余計にイライラしてるヒャイヌに急かされ、学校に向かう。


雲は少なめの濃い青い空を見上げ、ほのぼのとした気持ちに浸っていた。


鼻歌を歌い、ルンルンで歩く。


「………アンタ5日前からやけにご機嫌よね?何があったのよ?」


ヒャイヌが空中から私を見て聞いて来た。


ギクリ!


私は肩を上げ、ヒャイヌを見ない様に視線を逸らす。


「な、何も無いわよぉ~~~~」


しまった!声が裏返ったっ!!