そして、年は明けて
新しい年を迎えた。


正月休み、私たちは
初音の家に集まっていた。




「さて、ひと休みしますか?」


「うん。」


新年そうそう演奏をし、
みんな上機嫌。




初音は冷蔵庫からみんなの
飲み物を持って来る。


「ありがと初音。」


栞はプシューッとビールのフタを開け、
ゴクゴクと喉を鳴らして飲む。



「あれ? 結衣飲まんのか?」


いつもなら栞に負けじと
ゴクゴクと炭酸を飲む結衣が
フタも開けずに考え込んでいる。


栞はそんな結衣を不思議そうに見た。