キーンコーンカーンと授業終了のチャイムが鳴る。
「はい、それじゃあ授業は終わりで〜す。引き続き連絡事項を伝えま〜す。」
四限の授業が終わり、こーちゃん先生の元気な声が教室に響く。(本名佐々木氷。永遠の20歳〔自称〕見た目は中学生だ。)
今週末まで午前中授業なので、四限が担任教師ならすぐに帰ることができる。
「う〜〜〜〜〜〜ん。」
後ろの席の悠斗が唸っている。
「どうしたの?悠斗。」
「いや、前から思ってたんだが、こーちゃんとどっかで会ったような気がするんだよな〜。」
腕を組みながら言う。
「まあ、他人の空似だな。そこらの中学生とかと見間違っただけだと思う。」
確かに探せば中学に2人や3人ほど似てる人はいそうだ。
話してる間に連絡事項は終わって、放課後に。
彩華と悠斗は用事があるらしく、優華と一緒に部室へ向かっていた。
「あれ会長じゃない?」
別館の前にある大きな桜の木の下に、制服姿の蓮の姿を見つけた
木の下で座敷をしいて、濃い紫色した長い髪の女の人と一緒にいた。