――――――――――――
―ーまたまたある日ー―
「黒奈!これを運んでおいてくれぬか?」
「おー黒奈。これ、あっちまで運んでくれーぃ!!」
この頃、仁王の部活の仲間に頼み事をよくされるようになった。
しかも、
力仕事ばかりで…くったくただよ。うち。
あと、仁王にあまり会わなくなった。
アイツ…体調くずしたのかなぁ…
そう思いながら昼飯を食っていた私であった(男子みたいな言葉使いでごめんよ←
―ーその頃の仁王ー―
「………。」
「もぐもぐ。」
お昼やから雅紀と一緒に昼飯を食っているんや。
相変わらず、女子はうるさいけどな。
でも、いちいち気にしていたらきりがないっちゅー話や。
「………。ありえん。」
俺がなぜ悩んでいるかというと、
「アイツ…幾らなんでも騙されすぎやろ」
ぐでん、と机に突っ伏す
そう、この頃転校してきた、黒奈とかいう奴にしかけているんやけど…
アイツ、鈍いんかまったく気づかへんのや。
たとえば…
――――――――――――
「黒奈さん。」
「ぉお!!紳士君じゃん!!この前はサンキュー!!」
まだ。俺だって事は分かってないんやな。
「いえ。…えっとですね、この本を返してきてほしいんですけど…お願いできますか?」
いくらアイツでも紳士がこんな事を頼むとは思わないし、疑うやろ。
「ぅわ!?こんないっぱい!?…しょうがない…この前のお礼っていう事で返してくるよ!!」
待て待て待て。少しは疑えや。
「あ、ありがとうございます。」
俺は必死の笑顔で耐えたんやで!!
――――――――――――
と、まぁこんな感じや。
アイツが鈍いんは確定やな。
「同じ手ばっかりなのに…。」
机に突っ伏したままで力なく俺は言った。
「おぃおぃ。そんなぐったりするならやめりゃいいだろ?」
雅紀が呆れたように言っていたけど、
「俺から始めたゲームやで?止めるわけにはいかないで」
始めた本人から止めるとは無責任やからなぁ…
「でも、少しレベルは落としてやるしかないなぁ」
はぁ…。
と、雅紀と俺は意味が違うもため息をもらした。
―ーまたまたある日ー―
「黒奈!これを運んでおいてくれぬか?」
「おー黒奈。これ、あっちまで運んでくれーぃ!!」
この頃、仁王の部活の仲間に頼み事をよくされるようになった。
しかも、
力仕事ばかりで…くったくただよ。うち。
あと、仁王にあまり会わなくなった。
アイツ…体調くずしたのかなぁ…
そう思いながら昼飯を食っていた私であった(男子みたいな言葉使いでごめんよ←
―ーその頃の仁王ー―
「………。」
「もぐもぐ。」
お昼やから雅紀と一緒に昼飯を食っているんや。
相変わらず、女子はうるさいけどな。
でも、いちいち気にしていたらきりがないっちゅー話や。
「………。ありえん。」
俺がなぜ悩んでいるかというと、
「アイツ…幾らなんでも騙されすぎやろ」
ぐでん、と机に突っ伏す
そう、この頃転校してきた、黒奈とかいう奴にしかけているんやけど…
アイツ、鈍いんかまったく気づかへんのや。
たとえば…
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「黒奈さん。」
「ぉお!!紳士君じゃん!!この前はサンキュー!!」
まだ。俺だって事は分かってないんやな。
「いえ。…えっとですね、この本を返してきてほしいんですけど…お願いできますか?」
いくらアイツでも紳士がこんな事を頼むとは思わないし、疑うやろ。
「ぅわ!?こんないっぱい!?…しょうがない…この前のお礼っていう事で返してくるよ!!」
待て待て待て。少しは疑えや。
「あ、ありがとうございます。」
俺は必死の笑顔で耐えたんやで!!
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と、まぁこんな感じや。
アイツが鈍いんは確定やな。
「同じ手ばっかりなのに…。」
机に突っ伏したままで力なく俺は言った。
「おぃおぃ。そんなぐったりするならやめりゃいいだろ?」
雅紀が呆れたように言っていたけど、
「俺から始めたゲームやで?止めるわけにはいかないで」
始めた本人から止めるとは無責任やからなぁ…
「でも、少しレベルは落としてやるしかないなぁ」
はぁ…。
と、雅紀と俺は意味が違うもため息をもらした。