ケータイ小説 野いちご

赤髪の彼は詐欺師!?

仁王に騙されて
仁王に騙されまくり!?

――――――――――――
―ーまたまたある日ー―

「黒奈!これを運んでおいてくれぬか?」


「おー黒奈。これ、あっちまで運んでくれーぃ!!」




この頃、仁王の部活の仲間に頼み事をよくされるようになった。

しかも、

力仕事ばかりで…くったくただよ。うち。

あと、仁王にあまり会わなくなった。

アイツ…体調くずしたのかなぁ…

そう思いながら昼飯を食っていた私であった(男子みたいな言葉使いでごめんよ←


―ーその頃の仁王ー―

「………。」

「もぐもぐ。」

お昼やから雅紀と一緒に昼飯を食っているんや。

相変わらず、女子はうるさいけどな。

でも、いちいち気にしていたらきりがないっちゅー話や。

「………。ありえん。」

俺がなぜ悩んでいるかというと、

「アイツ…幾らなんでも騙されすぎやろ」

ぐでん、と机に突っ伏す

そう、この頃転校してきた、黒奈とかいう奴にしかけているんやけど…

アイツ、鈍いんかまったく気づかへんのや。

たとえば…

――――――――――――
「黒奈さん。」

「ぉお!!紳士君じゃん!!この前はサンキュー!!」

まだ。俺だって事は分かってないんやな。

「いえ。…えっとですね、この本を返してきてほしいんですけど…お願いできますか?」

いくらアイツでも紳士がこんな事を頼むとは思わないし、疑うやろ。

「ぅわ!?こんないっぱい!?…しょうがない…この前のお礼っていう事で返してくるよ!!」

待て待て待て。少しは疑えや。

「あ、ありがとうございます。」

俺は必死の笑顔で耐えたんやで!!

――――――――――――
と、まぁこんな感じや。

アイツが鈍いんは確定やな。

「同じ手ばっかりなのに…。」

机に突っ伏したままで力なく俺は言った。

「おぃおぃ。そんなぐったりするならやめりゃいいだろ?」

雅紀が呆れたように言っていたけど、

「俺から始めたゲームやで?止めるわけにはいかないで」

始めた本人から止めるとは無責任やからなぁ…

「でも、少しレベルは落としてやるしかないなぁ」

はぁ…。

と、雅紀と俺は意味が違うもため息をもらした。



< 9/ 13 >