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「いただきまーす」


体育が終わり、昼食の時間になった
あの後、何人かの生徒が質問をして、普通にバスケをした
新しく来た藤水先生は、男子の方の体育に行ったきり、戻ってこなかった


「それにしてもさ、今日来た先生がらがらだったね」
弥生は、昼食のサンドイッチを頬張りながら言った

「うん、…どんな顔だっけ?」

「さぁ、私もあんまり見てないから覚えてないや。琳さ、全く興味なかったでしょ」

「うん。体育館シューズ取りにいく時に職員室の前で見かけてちょっと興味持ったけど、体育の時来てなんか冷めた」

「あー、やっぱり。人に興味持たないもんね、琳は」

「うん、めんどくさいし」


そんな話をしながら昼食を済ませ、次の授業の準備をしていた



「次なんだっけ」

「数学。宿題やってきた?」

「……やってない」

「だろうと思った、ほら、写させてあげるからやりなさい」


ぺし、と教科書で頭を叩かれ、「はーい」と返事をした

その時既に藤水先生の存在は消えていたんだと思う






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