ウチの高校は女子校。

まあそれはあたし自身が望んで選んだのだから、文句なんてあるはずがない。

昼休み、中庭で昼食を食べながら、キャッキャとはしゃぐ生徒達をじっと見る。

「女の子って良いよねぇ。柔らかいし、良い匂いするし。甘やかしてくれるし、優しいし」

ぼんやり呟くけれど、隣に座る女の子の目がピクッと動いた。

「…アンタ、そのスケベ発言、いい加減にしたら?」

「あたしは素直な性格だから。思ったことを口に出しているだけ。あなたは聞きたくないなら、離れたら?」

「なっ!? どっどこでお昼を食べようと、自由でしょうがっ!」

「まあ確かにね」

もそもそとサンドイッチを食べながら、再び女の子達に視線を向ける。

「あっアンタってさぁ」

「ん?」

「その…女の子が、好きなの?」

「…ん~、そうだねぇ。女の子も、好きだよ」

男の子も別に嫌いなワケじゃない。

ただやっぱり、女の子の方が良いな~って思っちゃうだけ。