────そんな昼と夜の顔を使い分け、
夏休みも半分を過ぎようとした所
 
「おはようございます。」
 
「よく来たな。」

そう言って出迎えてくれたのが、夢華の事務所の社長であり、俺の親父の悪友。
 
今日から夢華の海外ロケについて行く。
「おはよう。夢華。それに夢華のお兄さん。」
 
「「おはよう。」」

そう言った二人は、無愛想な顔を兄妹でしている。