【ブラウンside】

午後10時12分…。

俺、ブラウン・アンダーンは30分以上前からソファーで悩んでいる。



キャシー遅いな…。



PLLLLLLL…


「もしもし?キャシーか?…って沙弥!?」


『ブラウン!?大変なの!!

キャシーが全然電話に出ないのよー!!!それになんか電源切られちゃって…。

キャシーがそんなことするなんてありえないんだけど…。

もしかして何かに巻き込まれてるのかも!!!どうしよう!!!』


キャシーが…?


さっき俺がメールしたのは9時前。


そのあと9時すぎに

“わかった”

とだけ返事が来た。



まさかここに来る間に…?


「わかった!!とりあえずキャシーは俺に任せろ!お前は気にするな!」


『で、でも…』


「大丈夫だ。お前はせっかく日本で彼氏といんだろ。こっちは任せろ。俺が必ず助けるから」


『わかった…』


「落ち着いたらまた電話すっから!」



そう言って俺は電話を切った。