ケータイ小説 野いちご

LOVELY☆ドロップ

らぶりー☆どろっぷ
公園デビュー*赤ちゃんといっしょ*


side:Inori Kusakabe



お日さまポカポカ気持ちがいい、今日はあたしの弟。

優真(ユウマ)の公園デビュー。

よくはわからないんだけど、パパが言うには優真が生まれてから8ヶ月になるんだって。


優真はね、あたしの本当の弟じゃない。

ママの子供。


そして、今のママもあたしの本当のママじゃない。


二番目のママ。


だけど二番目のママは、シンデレラなんかに出てくる怖い『ままはは』なんかじゃなくって、とっても優しい自慢のママなんだよ?


あたしの本当のママは天国にいってしまったけれど、でもあたしの傍にいてくれていることは知っている。

それに、本当のパパもいるし、二番目のママや優真もいる。

だからさみしくなんかない。


「ね、ママ、ママ、ママ! 来てきて!! イノね、逆上がりできるようになったんだよ?」


小学校の体育の時間。

ほとんどの人ができない逆上がり。

でも、あたしは1回目でできた。

ほめてほしくて、公園のはしっこにある鉄棒までママの手を引く。


「ね、見てみて!!」

鉄棒を前回りする時とは逆の手に持ち替えて――。

ぐるん。

あたしの体に合わせて周りも回る。


公園の周りにある桜のもも色もあたしといっしょに『ぐるん』ってした。



「うわ、すごいじゃない祈。やったね~、すごいすごい!!」

ほめてくれるママ。

あたしの頭をなでてくれるママの手はとてもあたたかくて気持ちがいいの。



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