side萌乃


授業終了を知らせるチャイムが鳴り、私は乙女らしからぬ大あくびをした


「眠い…数字って絶対睡眠導入作用があるよねぇ…」

「ふふっ…萌乃が、数学が苦手なだけでしょ?」


私が睡魔に襲われていると、七菜が笑いながら私のもとまでやって来た

七菜とは、従姉妹同士でとても仲が良い、ついでに頭もいい良く出来た女の子

転校先が、七菜の高校と知り喜んだくらいだ


「苦手な訳じゃないの!先生の言葉が呪文みたいに聞こえてくるの!」

「それが、苦手って言うんだよ?理解出来てない証拠」


ニコニコ笑いながら言う七菜

癒され笑顔で、正論を言われると何も言えない