漆黒の闇が空を包む時刻


「行くぞ」


「あぁ」



俺と悠日は魔界の親父の城の前にいる



俺の言葉を合図に俺達は城に足を踏み入れた



「お前の継承は決まったことだ」



急に聞こえた声に振り返ると親父がいた



「てめぇの腐った考え、意思を継ぐつもりはねぇよ」


「まだそんなことを言うか」


「思い出したんだよ。夢亜のこと、継承のこと」



親父は全く動じることなく無表情のままだ