「おはよー」


「おはよう!」



教室を朝の挨拶が飛び交う中。


私は口をキュッと結び、ぼーっと外を眺めていた。



誰とも話すわけでもなく、

前の席や隣の席に誰かが来ても、視線を移すことなく、


ただ、外を眺めた。



楽しいも寂しいも、

嬉しいも悲しいも、何も感じない。



いつもひとりでぼーっとして。

それが本当の私なんだから。