「……はぁ……」



夏輝先輩、怒ってるかな…。



先輩の返事を待たずに、勝手に帰った翌日。


私は朝から重苦しい溜め息をついて学校へと向かっていた。



「…相談、どうしよう…」




夏輝先輩が好きだと気づいてしまった今、

きっと私は、先輩の目を見ることができないだろう。



今までのように、相談にのるなんて無理以外の何者でもない。


(…それに……)