ケータイ小説 野いちご

ここにある

最終章
ここにある

翌日の日曜日。


あたしはしばらく着ていなかった制服に袖を通した。


日曜に制服を着て街を歩くのは少し勇気がいるけど…

どうしてもと言われれば断れない。


あたしは、母が言う『会ってほしい人』に会うため、病院へ向かった。


腕には赤いベルトのミニーマウスの時計をつけた。

無くしたと思っていた時計は、母が大事に保管していたのだそうだ。

本当はボストンバックも持ちたかったけれど、日曜に制服というだけでも目立つので、それは断念した。



父に会うのは、三年半ぶりだった。



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