団地の敷地内に着くと、公園の時計が零時を回ろうとしていた。

静かだった鼓動が、少しだけ早くなった。


公園を過ぎ、西A棟の駐輪場に近づくと

冷えきった体がだんだん熱くなり、体内をめぐる血液があふれるくらいの勢いを増した。



帰ってきたんだ……