「お使い」と称した、マザー・アミコの教団復興計画は

まず、シスター・マヤとメグに人通りの多いアーケードを歩かせる。

2人の愛らしい元気な姿を、まわりの人たちに見せつけて

子どもたちの育つ修道院は、虐待もなく健全であると、無言でアピールするのだ。


修道院の存在を、インターネットで大々的に報じていた教団だが

そこで育つ少女たちを実際に見たという人は、存外すくない。

修道院の近隣に住む人たちは、確かに少女たちのことを知っているのだが

街の多くの人々が住んでいる住宅街は、修道院からみて礼拝堂とは反対の方角にあるのだ。