あれから、俺は夜道を理央奈ちゃんと2人で歩いていた。


横を歩いている理央奈ちゃんをチラッと盗み見る。

4才の頃から可愛かったけれど、更に可愛くなったように感じた。


10年ぶりに理央奈ちゃんと再開したあの日、俺は夢を見ているのかと思った。

理央奈ちゃんに会いたいと思っていた俺が見た幻覚なのかとさえも思った。


けど、目の前の理央奈ちゃんは本物で…―


一瞬、時が止まったかと思った。