さっきと同じ手順で望月は、竹中の頭を二度軽く竹刀で突いた。

竹中の耳がピクピク動き始めた。

耳の中からやはり棒状の物がニョロニョロと出てきた。

爽やかな森の匂いがした。

棒状の物はやはり三十センチくらいで鉛筆くらいの太さだった。

しかし竹中のそれは、吉村のとは全く違った。

真っ白で綺麗な光を放っていた。

多田が明らかに狼狽しながら言った。

「望月間違えやがったな!!」

望月は、諦めた顔をしながら首を振った。

「これを、戻せ!
何無理だと!?
なら鼻から戻せそれも、無理だと口に入れて飲ませろ!
無理だとこの野郎!」