まばゆい光がおさまり、辺りが見渡せる様になると、私は絶句した



「ふぅ・・・。やっと、着きましたねぇ」



シルフィがちょっと肩の力を抜く



だから、迷った訳じゃないと、知らない所じゃないとわかる



分かるが・・・



「ここどこだぁーー!!!!!」



叫ばずにはいられないっ!



だって見渡す限り、白、白、白!



マジで何も無い



表現方法が"白"としか浮かばない場所



ちょっぴり怖かったりする・・・



「では、神の所まで行きましょうか」



私がキョロキョロと挙動不審な態度をとっているのに、ここがどこなのか教えてくれない



てか、先に進もうとするシルフィ



「あ、こら、待て待て。ここは何処!」



「・・・え?天界ですが・・・」



あっさり答えを返され、私は一瞬固まった



・・・ええっとぉ



マジ?



「天界って、何も無いの?」



イメージと異なる風景に、また動揺した



私のイメージしていたものはこう・・・



木や花がたくさんあって



天使とかがいっぱい居て



不思議な世界なのかと・・・



いやまぁ、ここも十二分に不思議な世界だけども



「・・・・・・、そんなことは無いですよ?」




・・・・・・おい、



「今の間は何だっ!?」



「何でもありませんよ」



ニコニコと笑ってはいるが、絶対に何かを隠しているシルフィを睨み言った



「あ、そう。言えないんだ?」



「言えないなどというわけでは・・・」



「じゃあ、良いじゃん」



「・・・到着すれば分かりますから、暫しの辛抱です!」



「えー・・・」



とか言いつつ着いていく私



一人こんな右も左も分からない真っ白な世界に取り残されるなんて真っ平ごめんだもんね



「それでは、神の元へレッツゴーです!」



「・・・・・・・おー」