ケータイ小説 野いちご

タトゥー

始まりの発端
監禁




「お前…なにを知っている」




黒髪が放った言葉には十分すぎるくらいの威圧感があり、どこかアノ人を思い出させた。




無言を決め込んでいるわたしに黒髪は続けて、語りだした。




「俺たちは総長がなんで死んだか、知らない。



その事を知っているのはお前と…斎条こういちだけだ。



だが、その斎場こういちも務所で自殺した。」




わたしはその言葉に瞬発的に顔を上げた。




「もう、お前しか知っている奴いないんだよ」




そう言った黒髪の目には悲しさと絶望しかなかった。






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