「えーまことに遺憾ながら、会議室として使用していた学食を追われてしまいましたが」

美葉が捜査隊の面々を前に語る。

「しかし!我々『生徒会長の恋人捜査隊』は公権力には屈しないのです!不当な圧力に怯む事なく!断固として立ち向かう所存であります!」

「いいぞ美葉!」

拍手するのは筱萠のみ。

「コルァッ!」

美葉はとりあえず龍太郎を引っ叩いておく。

「ってぇっ!何で俺だけっ?」

「叩きやすいからよっ!」

尤もな納得いかない理由を述べる美葉。

「ちょっと!あんた達やる気あんのっ?」

(どの口が言ってんのぉぉぉぉぉっ?)

遥が密かに突っ込んだ。