「誰ですか?」 保健室を覗くと白衣に メガネの男が声をかけてきた 「別に」 「鮎河はなみさん?」 目を見開きあたしを見る 「…名前は?」 「あー…明希です」 保健室を見渡すと 【呂黒 明希 様】 と大きく書かれたノートが数冊 「呂黒?」 「明希です」 それなのに苗字を名乗らない 「はなみさん」 「鮎河です」 「はなみ」 「」