『ダルい。疲れたんだよ。』

部活から帰って

部屋に戻ってケータイを開くと

そんなメールが届いていた。

…え?

疲れたって何?

もしかしてフラれてる?

うちはすぐに電話をかけた。

「もしもし!?なんで!?

どうしていきなり…?」

電話が繋がってすぐに問い詰めた。

「お前さぁ 重いんだよ。」

…それだけ?

「うちは樹のこと大好きだよ…?」

最初はなにがなんだか

分からなかったけど

彼の声がうちを現実に引き戻してく。

「だから、そーゆーのが重いんだよ。

俺いい加減疲れたわ。

もう終わりにしよう。」

「やだ…!!やだぁあ!!!

だってうちこんなに好きなのに…

どうしてよ…うぅっ

分かんなぃよおぉ!!!!」


…本当は分かってた。

彼の冷静な声は本物で、

何を言っても変わらないことぐらい。

プライドなんか要らない。

手離しなくない。

本当に大好きなのに。

…もう

うちの声なんて

届かないんだ…