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日の光りが薄く差し込む
深い森の中


白髪、空色の目をしている
まだ顔つきが幼い少女と少年が

手を繋いで歩いている



「ねぇ、
悪魔は悪い子なの?」


「違うよ
悪魔も僕達と同じ生き物で、
イイ子だ」


「皆は、
悪魔を嫌うよ?」


「怖がってるだけさ」


「あんなに可愛いのに?」


「自分達と違うから、
外見だけを見て
中身を見ようとしてないんだ」


「ふーん、
仲良くすればいいのにね」


「そうだね」





二人は歩く
当ても無い道を


少女がニッコリと笑うと

鏡映しの様に
少年もニッコリと笑いかけた






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