「……きゃっ!」




手を伸ばした先にあった消しゴムが、急に消えたかと思えば、やっぱり“アイツ”の仕業。




「ゆっ……結城(ユウキ)~!」

「うっわ……っ、落ち着け苺(イチゴ)!!」

「落ち着けるかっ、バカ!!」

「ちょっ、怖っ! た、助けてー!!」

「アンタが黙って消しゴム返してくれたらっ、誰の助けも要らずに助かるわよ!!」




まったくもう!!

アイツは人が真面目に勉強してる時に…!