次の日。


二日に渡る寝不足のせいで、起きた時、体は鉛のように重かった。


もう学校なんて休んで、このままチェックアウトの時間まで寝ようかな。


…なんて、思ったりもしたけど。


あたしはこうやって、ちゃんと電車に揺られて、学校へと向かっている。


四年生とは違い、授業も毎日詰まっているし、あたしの学部は、代返のきかない実技の授業が多かった。


そんな中で、もう一週間以上も休んでいる奈美の事が、気にかかった。


昨日の朝にメールを1通送り、夕方には着信を1件残しておいた。


どんな事情があったって、今日までの間に、何らかの返事くらいあったっていいはずだ。


これほどまでに連絡がつかない事に、正直あたしは、ただならぬ何かを感じていた。


そして、昨日の学食で、少し気になる事があった。


今日の夕方、奈美の家に行ってみようかな。


午前中の授業は、翼とは一緒ではなく、一人で過ごす時間は、ひどく退屈なものだった。


そして昼休み。


今日は梅雨の期間にも関わらず、雲間から太陽の光が射す、麗らかな天気だった。


学食の混雑も考え、翼と連絡を取りながら、初めて話したベンチで待ち合わせる。


昨日の出来事を報告すると、「良かったじゃん!」と、翼はとても喜んでくれていた。