うん、と答えて…坂下くんに嘘をついた。



午後は、体育と現国で。


体育は生理痛って言ってさぼってしまった。



「ねぇ、大丈夫?」


「ん、大丈夫!…なんとかね」


心配してくれるひなに、今だけでも甘えたい。


だけどそれはわがままで。

「頑張ってね〜…」



それしか声をかけられなかった。




「……か。…ちか、いちか…」


誰かが呼んでる。


もぉぉ…せっかくいい気分だったのにぃ…



って!!


「ヤバっ!!私寝て…」


すかさずよだれでてないかチェック。


「具合悪いんでしょ?だから寝てたの?」

「いや、別にそんなんじゃ…」


「顔。真っ赤だよ?」


ひなが優しくおでこに手を置いてくれた。



「絶対熱あるよ!現国のセンセと担任には私から言っとくからさ、早退しな?」


「うん…」



そういえば…多少ふらつくかも。

あんまり力が入らない腕を頑張って動かし、帰る準備をした。



…どうしよ、頭も痛くなってきた…

急いで帰ろ…。



…今日、いろいろありすぎて頭と体がパンクしちゃったんだ…。