「んっ…」 小鳥の囀りを耳にし、私は目を開けた。 自分の居場所を把握しようと身体を起こし、室内を見渡す。 しかし、分からなかった。 すると、廊下から足音がしたかと思うと、障子が開けられた。 「あ、起きたみたいだね」 開けられた障子の所には、昨晩会った青年が立っていた。 確か、総司と呼ばれていたはずだ。