「来ないで…、私に触らないで…っ」 尾崎が狂喜に顔を歪めながら、気持ち悪い手で私に触れて来る。 「…、…ょう、涼っ!」 名前を呼ばれ、目を開けると、心配そうに眉をひそめる平助君と原田さんがいた。 「大丈夫か?」 「はい…」 原田さんの手を借りて、身体を起こした。