あなたに初めて会った日は、夏の始まりだったよね。

あなたは私にすごくそっけなくて、何コイツ…が第一印象だったかな。

いつもはすごく怖いあなた。今考えたら無理してたのかな。

私には向けることはなかったけど、笑顔が素敵だったよ。

しばらくしてやっと話せるようになったよね。意識しちゃって変な笑い方しちゃって、後から、あーってなったりして。

私が泣いてさよならしたら、待ってるって言ってくれたの今でも鮮明に覚えてる。

ちょっとビックリして

どうしたの?

って聞いたら、

俺の立場が悪くなるだって。あなたらしいね。でも、優しさも厳しさもあなたの魅力だと思ってる。

私が戻ってきたらあなたすぐ遠くへ行ったよね。

最後の日は、立場なんて忘れてたくさんおしゃべりしてたあなたを見て、あぁ、君も人間なんだなって。

そのまま何もなくて、これからも何もなくて。

それが当たり前だと思ってたよ。