ケータイ小説 野いちご

愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】

*eight*
過去 -Ren-


【蓮side】



この丘の麓にある児童養護施設の前に捨てられていた俺は、その児童養護施設で育った。

俺の“蓮斗”という名はそこの園長先生がつけてくれたそうだ。

小さい時はそれが他の人にとってはおかしなことだなんて知らなくて、これが普通だとばかり思っていた。

けど、物心がついてくれば、俺は他と違う異質な存在なんだと自覚した。



0歳……しかも生まれてすぐに施設に来る子どもはほとんどいなかった。

時々両親が会いに来るような子もいたりして、世間ではむしろ両親がいることが普通だと知った時、俺は異質なんだと知った。



それに加え、俺の瞳の色は日本人には珍しい灰色だった。

東北の方では灰色の瞳の人が時々いるらしいが、両親のことが全く分からない俺は、気味悪がられるだけだった。

園長先生は優しくて親切にしてくれたが、俺に居場所はなかった。

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