「瑠衣ぃ。
本当にそれでいいの?」


体育の授業中。


茜があたしの腕を引っ張って、体育館の隅に連れていく。


「清水くんのこと。
好きになったなら、そのままでいいじゃん。
今すぐ婚約破棄なんてしなくてもさ」


「でも、それは――…」


「だって、その元カノとも…
また別れるかもしれないでしょ?」