(奏side)


「もうそろそろ限界だな…」


幹部室に入った途端、横にいる加那がボソッと呟いた。


俺はその言葉を聞いて一人でコクンと頷いた。


加那は総長席に静かにゆっくりと座りはじめた。

幹部の全員と斗真が加那に注目する。


加那の口がスローモーションのように、ゆっくりゆっくり開いた。



「百鬼凰と決着をつける」



やっぱり。


俺は心の中で呟いた。