闇姫が要だと広まってから二週間がたった。
今は奏と一緒に倉庫にむかい中。
「なにもおきねぇー」
誰も喧嘩売ってこないし、つまらん。
「ま、そっちの方がいいんじゃねぇーか」
ばしっと奏が信号で止まってる時にあたしの背中を叩いてきた。
地味に痛い・・・。
「学校でも誰も喧嘩売ってこねーし、それでも不良校かって感じだ」
「あたりまえだろ?お前に簡単に喧嘩を挑む奴は馬鹿だ」
「・・・。」
「ま、あんま油断すんなよ」
「はいはい」
適当に返事すると横から奏がガミガミと五月蠅いから無視してスピードを出し距離を離れさせた。
あたりまえに奏より先に倉庫についた。
「こんちわっす!」
あたしに気付いた闇龍の奴らが挨拶をしてくれる。
「おー」
それに返事をしながら幹部室にあたしは入って行った。
中に入ると雅だけがいた。
「あれ?蒼と優也は?」
「あ、加那さん!蒼と優也はさっき出て行きましたぜ」
「そうか」
あたしはいつものようにウィッグをとって、ソファにどっかりと座った。