そう声が聞こえた瞬間腕を掴まれた。

「あ?」

「・・・それ以上殴ったらこいつ死んじまうぞ?」

「・・・・」

俺はそう言われて今まで殴ってた奴をジッと見た。

やりすぎた・・な・・・・。

「拳ふいとけ」

男はそう言ってポケットティッシュを俺に渡してきた。

「・・・サンキュ」

今まで殴ってた奴の血がべっとり拳についてる。

それをティッシュで拭いた。

「で、なにやってんだ?」

「・・・見りゃわかんだろ」

「・・・喧嘩でも普通ここまでしねぇだろ」

「るっせぇ」

「ふっ」

「何笑ってんだよ!?」

ついムカッときて振り向くと・・・

「「お前・・・」」

お互いに声が重なった。