目をゆっくりと開ける。


瞼が異常に重かった。


最初に目に入ったのは真っ白な天井だった。



起き上がろうとすると左胸の下らへんが痛すぎて起き上がれなかった。



「蒼!!目覚めたんか!?」



次に目に入ってきたのは松山さんの顔だった。



「ま…松山さん?」


「せや!!ワシや!!今から病院の先生に知らせてくるからな!!」


そう言って松山さんは消えた。

そして何分間後に病院の先生を連れて松山さんは現れた。


「意識が取り戻せてよかったね。」

病院の先生は優しい笑顔でそう笑いかけてきた。


「本間心配したんやで!」


あぁ…


僕は生きてるんだ。


ただそんな当たり前の事が今の僕にとっては嬉しかった。